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スファレライトってどんな石?買取店ではいくらになる?

スファレライトをご存じでしょうか。ダイヤモンド並みのまばゆい煌めきと輝き由来の、極上の美しさが何よりの特徴です。ただ、スフェーンなどと混同されることもありますが、市場にはあまり出回っていないジュエリーです。
とは言え鉱脈は世界各地にあります。日本でも、かつてはスファレライトの産出が確認されていました。

しかしながらジュエリーに使えるような光沢質の原石はめったに産出されず、そのため稀少性は宝石の中でもトップクラス。「知る人ぞ知る」と言った立ち位置で、コレクターズアイテムの要素が強くなります。
そんなスファレライトは、ジュエリー買い取り専門店で売却することができるのでしょうか。また、売却時に気を付けたいことはあるのでしょうか。
この記事では、スファレライトの買取についてご紹介いたします。

スファレライトってどんな石?買取店ではいくらになる?

1. スファレライトとは?

① DATA

鉱物名:スファレライト
和名:閃亜鉛鉱(せんあえんこう)
色:茶、赤、黒、緑、黄色、クリア
モース硬度:3.5-4
劈開:明瞭
原産国:スペイン、アメリカ、カナダ、中国、コソボ共和国など
宝石言葉:調和

② 歴史

スファレライトは硫化亜鉛の一種で、特別な鉱脈はいらず、鉛・亜鉛鉱山から採掘されます。
そのため古くから産出が確認されていましたが、あまり産業用途にも宝飾用途にも注目はされていなかったようです。
事実、1870年頃から、ヨーロッパではギリシャ語で「嘘つき」「裏切者」を意味するsphaleros(スファロス)からちなんでスファレライトと呼ばれていました。なぜ嘘の産物なのかと言うと、スファレライトは方鉛鉱(ほうえんこう)と一緒に産出されることが多い、という事象に由来します。

方鉛鉱は鉛やそこから銀を抽出するための貴重な鉱物として古代ローマ時代から重宝されていましたが、この方鉛鉱に見た目が似ており、「まぎらわしい」「見分けがつきづらい」といった意味を込めてこの語源となったと言います。

今でこそスファレライトは亜鉛の原料となりますが、当時はまだ亜鉛の抽出技術が進んでいなかったため、副産物的な立ち位置だったのですね。
その他ドイツなどの地域では「ブレンド」など、混合するとも取れる意味合いの呼び名が定着していました。
ちなみにスペインのサンタンデル地方で産出されるスファレライトは、はちみつ色をしているため、「はちみつブレンド」と呼ばれているそうです。

しかしながら和名で「閃亜鉛鉱(するどく輝く亜鉛鉱)」という呼び名があるように、ただの亜鉛鉱ではありません。光を受けるとその光を石内部に取り込み、キラキラとまばゆい輝きを美しく放つのです。その煌めきは、ダイヤモンドに匹敵すると言われるほどです。
そのため宝石としても高い注目度を浴びるようになり、宝石質のスファレライトが探されるようになりました。

でも、宝石となれるような状態の良い原石は本当に稀。スペインのピコス・デ・エウロパなど、高品質のスファレライトが採掘される場所もありますが、ほとんどが通常の亜鉛鉱物と同じような状態です。
また、スファレライトは硬度が低くカットに向かないため、稀少性と合わせて長らくコレクターズアイテムとしての側面が強かったという経緯があります。
とは言え近年ではカッティングや加工技術が進み、スファレライトをジュエリー用途に用いるブランドも出てきています。
そのため今後ますます需要が高まると見られており、買取市場でも目が離せないジュエリーの一つとなっています。

③ 特徴

ジュエリーとして使われるスファレライトの色は赤やオレンジ、黄色、明るい緑などが多くなります。また、まばゆいきらめき・輝きを持つことが特徴です。
スファレライトは硫化亜鉛の一種で、純粋なものは白や黄色味がかった透明をしていますが、クリアなものはあまり見られません。
天然では鉄分の混入が顕著で、濃い赤や黒の不透明な個体が多くなるのです。

この鉄分が少なく、硫化亜鉛そのものが目立った原石は白・黄色を発色し、透明度が上がります。こういったものが宝石質として重宝されてきました。ちなみに透明度が高いものは特別にクライオフェンと呼ばれることもあります。
また、カドミウムの含有率が高いと色合いに赤みが強く出えるようになります。
透明であめ色が美しいスファレライトを、日本ではべっ甲亜鉛とも呼びます。

なお、多くの硫化亜鉛に言えることですが、塊状で産出することが多くなります。ただ、晶洞(鉱脈の空洞。がまとも)で採られたものは結晶の形が明確になっているものが採掘されており、こういった結晶の面やカットした際のファセットで輝きを放ちます。

この光沢がスファレライトの特徴であり魅力です。
スファレライトは、ダイヤモンドのような屈折率と、ダイヤモンドをもしのぐディスパーション(分散)を有した宝石となります。
屈折率とは光を宝石に当てた時、その光が宝石内部で屈折する強さを指します。この屈折率が高いほど光が石内部であちこちに反射され、その中で光が増量し、キラキラとしたまばゆい輝きを放ちます。
ディスパーションの高さもこの輝きを一段と美しくしています。ディスパーションとは石内部で屈折を繰り返した光が、分解されて虹色のような光(ファイア)を発する現象を指します。

特にスファレライトは分散の高さがダイヤモンドの約3倍ともいわれており、まばゆく目を奪われる美しさから、「幻惑の石」の異名を持つほどです。
結晶構造もダイヤモンドと似ており、等軸晶系となっています。四面体、八面体、十二面体などの結晶が内部で確認できます。
ただし、硬度はきわめて低く、劈開も明瞭なため割れやすい傾向にあります。そのためカッティングの難易度が高く、ジュエリー用途としてはあまり向きませんでした。

近年ではカットや加工の技術が向上したこと。また、世界的な宝飾品需要でスファレライトのような美しくも稀少な石が注目度を浴びたことなどから、ジュエリーとしてもラインナップされてきているのは前述の通りです。

なお、もとが硫化亜鉛ですので酸に弱いという性質もあるので取扱には注意が必要です。
特に塩酸に触れてしまうと硫化水素を発し、硫黄臭さを発してしまいます。
傷つきやすいという特徴からも、丁寧なお手入れや取扱が求められる宝石と言えます。具体的には、ゴシゴシ拭わない、超音波洗浄は避ける、保管は日の当たらない風通しの良い場所で、といった具合です。硬度が低いので、他のジュエリーと一緒に保管するのはお勧めできません。ぶつかるとすぐに傷ついてしまいます。
クリーニングの際は、購入店に一度相談してみると良いでしょう。

④ スフェーンとの違い

名前も見た目もスファレライトとよく似た宝石に、スフェーンがあります。
スフェーンはチタンを含むケイ酸塩鉱物で、そもそも組成が異なります。
しかしながらスフェーンもまた高い屈折率やディスパーションを持つとあって、ダイヤモンドのような輝きがたたえられてきました。稀少性の高さもスファレライトと似ていますね。

ただしスフェーンは複屈折と呼ばれる内部へ入射した光が屈折し、その光線が二つに分かれるという現象を起こします。そのためスフェーンで景色を透かしてみると二重にかすんでいるように見え、単なる輝きだけではなく、柔和な表情を見せるという特徴があります。
また、多色性と呼ばれる、物質を見る角度を変えると、色や彩度を変える特性も持ちます。スフェーンは黄緑がかった色がまず思い浮かびますが、角度を変えてみると、様々な色味の表情を持つのです。
どちらも稀少性が高く硬度が弱いため、ジュエリーへ使うことは難しかったという共通点もあります。
そのため全くの別物とはなりますが、どちらも今後の市場での動きが見逃せない宝石ですね。

スファレライトってどんな石?買取店ではいくらになる?

2. スファレライトの買取相場

スファレライトは長らくコレクターズアイテムの要素が強かったため、ルースだけのもの多いです。
こういった個体は状態にもよりますが、だいたい1カラットで数千円~といった相場となります。
比較的大粒の石も産出されるので、5ct程でも3万円前後が相場ではないでしょうか。

スファレライトは繊細な石ですので、コンディションが大きく左右します。もろい・傷つきやすいためお持ち込みいただくスファレライトの中には再販が難しいものもあります。そのため状態の良いものは高額買取となるでしょう。
こういった経緯から、相場が絶対とは言えず、カラット数も大きく傷もなく、美しく輝くものはさらに高額となります。
また、ものによってはジュエリーに採用されているものもあります。
この場合は一緒に使われているダイヤモンドなどの石や土台の貴金属が大きく査定に関わってきます。
例えばメレにダイヤモンドが使われていたり、土台にプラチナが使われていたりするものは、数万円からの高額買取が提示されます。

スファレライトってどんな石?買取店ではいくらになる?

3. スファレライトの買取査定ポイント

スファレライトを買取店に持ち込んだ時、鑑定士はいったいどこをチェックして査定額を出しているのか。それは、一言で言えば「美しさ」です。
スファレライトの魅力はダイヤモンドのような輝き、そしてダイヤモンドをしのぐようなまばゆさです。この輝きのためには、高いクラリティを有していることが求められます。
と言うのも、インクルージョンの多い宝石は、光の反射作用を邪魔して上手く屈折させません。スファレライトのキラキラとした輝きは光が内部で反射を繰り返して増量させていくもののため、インクルージョンが少なく、クラリティの高いものほど高い評価がなされることとなります。つまり、「美しいかどうか」ということですね。

また、前項でも触れたように「どのブランドの製品か」「どんな貴金属を使っているか」「一緒に使われている貴石は何か」も査定に大きな影響を及ぼします。ブランド品として再販する場合には保証書や化粧箱などと言った付属品も評価対象となりますので、お持ちでしたら忘れずにお持ち込みください。

なお、鑑別書も重要な査定要素です。
スファレライトのような稀少種はもちろん、色石は鑑定が非常に難しいと言われています。ダイヤモンドやゴールド・プラチナなどと異なり明確な評価基準がないこと。加えて天然石ゆえに個体による差が大きく、真贋の見極めも熟練したプロの鑑定士でないと難しいという面があることが理由です。

そのため鑑定書をお持ちでしたら、一緒に査定に出すようにしましょう。

万が一なくしてしまった、あるいは持っていない場合は、色石の買取に実績のあるお店をお選びください。こういった店舗は色石に強い鑑定士が常駐していたり、そのノウハウが共有されていたりするので、しっかりと適切な判断をしてくれます。

スファレライトってどんな石?買取店ではいくらになる?

4. まとめ

スファレライトはダイヤモンドのような輝き・まばゆさを持つ宝石であること。名前は「嘘つき」だけれども、その稀少性と美しさからコレクターズアイテムとしてもジュエリーとしても注目を浴びていること。傷つきやすくもろいので取扱には注意したいことなどをご紹介いたしました。
年々注目を集めているスファレライト。10年前に買ったものが、思わぬ価格になっているかもしれませんよ!