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マリー エレーヌ ドゥ タイヤック(MHT)ってどんなブランド?

デザイナー・マリー エレーヌ ドゥ タイヤック(MARIE‐HELENE DE TAILLAC)が織りなす、カラフルでエレガントな作品の数々。
パリジェンヌらしくゴテゴテとは飾らず、それでいて身に着ける女性を華やかにする不思議な魅力があります。カルティエやブルガリ,ティファニーのような大御所ではありませんが、マリー エレーヌ ドゥ タイヤックに魅入られている女性は、世界中で少なくありません。

この記事では、そんなマリー エレーヌ ドゥ タイヤックについてご紹介いたします。マリーエレーヌ

マリー エレーヌ ドゥ タイヤックとは?

北アフリカに位置するリビアに生を受けたマリー エレーヌ ドゥ タイヤック。かの有名な『ダルタニャン物語』第一部の『三銃士』。彼女はそのモデルとなった、実在の貴族の末裔です。

生まれはリビアですがその後フランス パリで育ち、1996年、自身のブランド立ち上げと同時に、初のコレクションをリリースしました。MARIE‐HELENE DE TAILLACの頭文字を取って、「MHT」と称されることもあります。

彼女のデザインは、他のジュエラーとは一線を画しています。その理由は二つです。

まず、ダイヤモンドではなく、色石をメインとして使っていること。
アジア諸国を周遊し、インドのジャイプールにたどり着いた時。色石の魅力やジュエリー製造のクラフトマンシップに触れ、マリー エレーヌ ドゥ タイヤックは、色石を効果的に使ったジュエリーデザイナーを志すこととなりました。こういった経緯から、マリー エレーヌ ドゥ タイヤックの工房はパリのほかに、インドのジャイプールにも設立されています。

もう一つの「一線を画す」理由。それは、一般的なジュエリーメーカーは18金または14金のゴールドを用いていますが、マリー エレーヌ ドゥ タイヤックは22金の品位にこだわっている、ということです。
金は純金だと柔らかすぎて傷ついたり変形したりしやすく、装飾用途には向きません。そのため多くのメーカーでは銀や銅を含めた合金にしてから加工しています。そして、ジュエリー業界で「金の美しさを損なわず、かつ装飾品として適した」品位(純度)は18金(金の含有率が75%)というのが定説です。

しかしながらマリー エレーヌ ドゥ タイヤックでは、18金の色味は「人工的」とし、22金を用いたジュエリー製造を行っています。
“When a jewel is made in a traditional way, of almost pure gold, the more it’s worn the more beautiful it becomes.”
これは、マリー エレーヌ ドゥ タイヤックの公式ホームページに掲載された、彼女自身の言葉です。簡単に訳すと「ほぼ純金、そして伝統に則ったスタイルで作られたジュエリー。それを身に着けるほどに、(そのジュエリーの)美しさは増していく」という意味です。
彼女の一貫したこのスタイルは、さらに彼女自身の卓越したデザイン性によって、唯一無二のジュエリーとして昇華されます。

華やかで、自然派で、それでいて洗練された輝きを放っており、見る人を虜にします。決して大量生産に向いた製品ではありません。
そのためマリー エレーヌ ドゥ タイヤックのブティックは、日本国内の三つと、フランス パリ,そしてアメリカ ニューヨークといった限られたエリアでの展開となります。ポップアップストアは何度か開催されていますが、期間限定です。しかしながら他社にはない魅力で、ジュエリー市場において確かな存在感を確立してきました。

なお、日本のジュエリーメーカー「TASAKI(タサキ)」やクリスタルガラスで高名な「Baccarat(バカラ)」等、有名ブランドとのコラボレーションも行っており、上質なファンを獲得し続けてもいます。

マリー エレーヌ ドゥ タイヤックの人気の秘訣

マリー エレーヌ ドゥ タイヤックは、前述の通り大規模に販路を拡大しているわけではありません。製造数も、オートメーション化しているメーカーと比べると、きわめて小規模です。それは、マリー エレーヌ ドゥ タイヤックが「手作り」にこだわっているから、ということもあるでしょう。そして同時に、このものづくりへの姿勢がマリー エレーヌ ドゥ タイヤックの人気の秘訣ではないでしょうか。

彼女は常に自然の美しさを表現することを試みており、人工的な要素を極力加えず、石や金そのものの美しさを引き出すことに長けています。それは、シンプルですがとても高度なデザイン性を要します。
でも、マリー エレーヌ ドゥ タイヤックの作品群を見れば、素材の美しさとジュエリーとしての洗練されたファッション性が両立されていることがおわかり頂けるでしょう。

さらに、「色使い」もまたマリー エレーヌ ドゥ タイヤックが愛される理由です。マリー エレーヌ ドゥ タイヤックでは石選びを「絵画」と表現しており、画家がキャンバスに絵を描くように様々な色石で自身のデザインを表現しています。自然に生まれた、楽しくも美しいカラーリングを楽しめると同時に、天然に生まれた、同じものは一つとしてない「一点モノ」としての価値を有しますね。

また、色石は扱いが難しく、ジュエリー界ではダイヤモンドに比べるとどうしても「需要」という点では後塵を拝しがちでした。

しかしながらマリー エレーヌ ドゥ タイヤックがアクセサリーではなく「ジュエリー」として貴石・準貴石ともに色石をフィーチャーすることで、どのブランドにもなかったコレクションを輩出することに成功しました。

前項でマリー エレーヌ ドゥ タイヤックを指して「他社とは一線を画す」と申しましたが、こういった他社にも、そして世界のどこにもないオリジナルのジュエリーを楽しめるというのは、マリー エレーヌ ドゥ タイヤックならではでしょう。

なお、マリー エレーヌ ドゥ タイヤックは2019年、リッツォーリ(RIZZOLI)社から『GOLD AND GEMS THE JEWELS OF MARIE-HELENE DE TAILLAC』という書籍を出版しました。

これは、マリー エレーヌ ドゥ タイヤックが手掛けてきたジュエリーの数々をひとまとめにした総覧も兼ねているとのこと。

日本語訳も出版されておりますので、興味のある方はぜひ一度目を通してみてくださいね。

マリー エレーヌ ドゥ タイヤックの買取相場

20年以上のブランドの歴史の中で、マリー エレーヌ ドゥ タイヤックは様々な銘品を輩出してきました。

マリーエレーヌドゥタイヤック リング クリアサファイア プリンセス K22YG
■マリーエレーヌドゥタイヤック リング クリアサファイア プリンセス K22YG
参考買取価格
Sランク:150,000円
Aランク:130,000円
Cランク:100,000円
マリエラ-ブローチ-ダイヤ-パール-七色の羽の女性像-七宝 K18YG
■マリーエレーヌドゥタイヤック リング スピネル クォーツ フラワー K22YG
参考買取価格
Sランク:80,000円
Aランク:72,000円
Cランク:32,000円
■マリーエレーヌドゥタイヤック リング エメラルド プリンセス K22
参考買取価格
Sランク:45,000円
Aランク:40,000円
Cランク:35,000円
■マリーエレーヌドゥタイヤック ピアス イエローサファイア アロー ハート K22
参考買取価格
Sランク:50,000円
Aランク:45,000円
Cランク:40,000円

最も有名なシリーズはプリンセスリングでしょう。トルマリンやサファイア,エメラルドといった、彩り豊かな色石をあしらった愛らしいシリーズで、手指に華やかさを添えてくれます。また、蝶やハートといった、オーセンティックなモチーフを象ったペンダントトップや、レインボーカラーのネックレス等もマリー エレーヌ ドゥ タイヤックらしい魅力に溢れます。
これらは全て、一点モノ。用いられる素材によって価格も大幅に異なり、数万円~数十万円と、その幅は広くなります。そのため、一概に平均的な買取相場を提示することは困難です。

しかしながら上質な色石、そして22金というきわめて純度の高いゴールドを用いていること。そして国内人気が高いことから、当店GREEBERでは状態の良い個体であれば数万円~。あるいは10万円以上でお買取りさせて頂いた実績がございます。

色石は鑑定が難しいですが、当店ではマリー エレーヌ ドゥ タイヤックの価値を考慮したお査定を出させて頂いております。

使っていない製品がある場合は、ぜひ一度お持ち込み頂ければと思います!

マリーエレーヌ

まとめ

マリー エレーヌ ドゥ タイヤックについてご紹介いたしました。

マリー エレーヌ ドゥ タイヤックは素材の持ち味を引き出すことに長けており、色石や22金ゴールドを用いて類まれな美しさを有するジュエリーを製造していること。とりわけ貴石・準貴石の取り扱いにおいて、ジュエリー業界に新しい風を吹き込んだこと。決してカルティエやティファニーのような有名ブランドではありませんが、堅実なものづくりの姿勢からファンは多く、こと日本国内での評価はきわめて高いことをご理解頂けたでしょうか。

文中でも述べたように、色石は鑑定・査定が難しい側面があります。そのため大切に使い続けてきたマリー エレーヌ ドゥ タイヤックをご売却する際は、ぜひ色石やブランドジュエリーの買取ノウハウを持つ、当店GREEBERに一度お持ち込みくださいませ。