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有名人も多く愛用。フレッドってどんなジュエリー?

1990年、一世を風靡した映画『プリティ・ウーマン』。ジュリア・ロバーツさんが演じるヴィヴィアンがハートモチーフのルビーのネックレスで首元を飾っていたシーンに目を奪われた女性陣も多いのではないでしょうか。

このアイコニックなネックレスを手掛けたのは、フレッドです。フレッドはフランスに本拠を置くジュエラーですが、モダンなデザインと豊かな色合いを有した、特別なジュエリー製品に定評のあるブランドです。

この記事では、フレッドについてご紹介いたします。

1.フレッドってどんなブランド?

フレッドは1936年、フレッド・サミュエル氏によってフランス パリで創業したメゾンです。「モダン ジュエラー クリエイター」と名乗り、日常に寄り添う普遍性を持ちつつも不変の美しさを有し、かつ独創性溢れるジュエリーを世に輩出してきました。

フランス パリの中でもロワイヤル通りと呼ばれる、小さいながらラグジュアリーメゾンが立ち並ぶ一角で店を構えたフレッド。ちなみにレストラン「マキシム」の向いであったことなども話題性を呼んだか、フレッドの類まれなセンスと卓越した審美性が生み出す唯一無二のジュエリーは、欧州で人気を誇っていきました。

もっともフレッド・サミュエル氏は欧州ではなく、南米のアルゼンチン生まれ。プレシャスストーンの取引を手掛けていた一家で制を受けた氏は、幼少期より美しいラテンアメリカの大地と上質なストーンによって、審美眼を磨いていたことでしょう。

そんな中、フレッド・サミュエル氏のジュエラーとしての生涯に大きな影響を及ぼしたのが養殖パールです。日本のミキモトの上質な養殖パールに魅せられた氏は、以降、パールを自身のジュエリーに取り入れ、最高級パールを取り扱っていくようになりました。

ちなみに1920年代、「真珠裁判」がフランス パリで行われました。これは1921年にイギリス ロンドンの新聞が日本の養殖パールを模造品と報じ、排斥運動が行われたことに対して行われた民事裁判です。判決結果は天然真珠と養殖真珠には違いが見受けられない、とされ、逆に養殖真珠の名声が高まっていくこととなります。

こういった時代背景を経てきたフランスでブランドを立ち上げたフレッド・サミュエル氏。氏自身が良いモノを見抜く目を持っていたからこそ、養殖パールのポテンシャルに目を付けられたとも考えられますね。

なお、フレッドはパールの中でも淡いピンクみを帯びた、クリーム色の個体をよく愛しており、現在でもフレッドのブランドカラーとなっています。

またフレッドはパールのみならず、カラーストーンの巧みな使い手としても1950年代という早い段階から名を馳せていくこととなります。

カラーストーンを扱うきっかけとなったのは、ネパールの王侯夫妻から依頼されたジュエリー製作だとか。宮廷で着用するサリーに合うジュエリーを所望されたフレッドは、高級サリーに用いられるシルクの、光の加減によって表情を変える美しさからインスパイアされ、サファイヤやダイヤモンドを用いたカラーパレットのように鮮烈なジュエリーを、まるでシルクを再現するかのごとく仕上げたと言います。

1966年には現在の旗艦コレクションともなっている「フォース10」を発表。これはアルゼンチン生まれのフレッド・サミュエル氏もたしなんだセーリングからインスパイアされたジュエリーとなります。ヨットのケーブルとジャックルをモチーフとしており、男女問わず50年以上、愛され続けてきたアイコンです。

その後も人気コレクションを続々とリリースしていき、世界各国でファンを増やし続けていきました。

フレッドのジュエリーはモダンでアイコニックなデザインもさることながら、独創性を実現する技術力に大変優れることも特徴です。ジェムセッティングやカッティング、ラッカー仕上げやエナメル加工などといった高度な職人魂を要する技術を最大限に駆使した製品展開を行っています。

フレッド曰く「新たな技術を考案し、創意工夫に富んだメカニズムを開発しながら、あらゆる要望に応える」と宣言しており、フレッドのクラフトマンシップは、その製品から大いに感じられるものです。

こういった理念があるからこそ、世界中のセレブリティに愛され続けてきたのでしょう。

フレッドは1996年にフランスの大手コングロマリットLVMH(モエヘネシー・ルイヴィトン)傘下となったことで、ますます販路を拡大。欧州や中東はもちろん、日本を始めとしたアジア圏でもブティック展開を積極的に行っています。

オンライン販売にも力を入れており、今後もますます自社のジュエリーで世の中を華やかにしてくれることでしょう。

2.フレッドの人気シリーズと価格帯

フレッドの人気ジュエリーと言ってまず名前が挙がるのが、フォース10ではないでしょうか。前項でもご紹介した通り、1966年に発表されたロングセラーです。

スティールセーリングケーブル×ゴールドバックルという異素材同士の組み合わせは非常にモダン。メンズの印象が強いかもしれませんが華奢なブレスレットやイヤリング等は女性からも高い人気を誇っています。もちろん、メンズライクな女性陣からも。

カップルでお揃いで身に着けたり、プレゼントとして選ばれる方も少なくありません。

価格は素材にもよりますがリングが10万円台〜、大人気のブレスレットは20万円前後〜となっております。

また、銀幕の中でジュリア・ロバーツさんが着用した伝説的なネックレスをリローンチした、「プリティ・ウーマン」も特筆すべきフレッドのシリーズです。

THE HEART WITHIN A HEART(ハートの中のハート)という美学が当シリーズには落とし込まれており、愛らしいハートモチーフを基調としたデザインが何よりの魅力です。

ダイヤモンドのみならずカーネリアンやマザーオブパール、マラカイトなどといった珍しい貴石をあしらったモデルもラインナップされており、私たちの目を楽しませてくれるものです。

価格帯はネックレスだと20万円台〜となっており、大人のジュエリーとして良い選択肢になるのではないでしょうか。

その他では「チャンスをつかみ、大胆に生きる」といった、創業者フレッド・サミュエル氏の歩んだ道を体現した「シャンス アンフィニ」、「円すい形の砂糖の山」を意味する、幻想的な「パン ドゥ スークル」などといったシリーズが、フレッドのカタログで華やぎを作っております。

3.フレッドの買取情報

フレッドはダイヤやゴールド等、素材だけでもきわめて高い価値を有しますが、ブランド自体の市場評価もまた高いため、再販価格で買い取ってもらえるケースがおうおうにしてあります。

これは素材だけの価値だけでなく、市場価値も併せて査定に加わるということです。

当店グリーバーでもフレッドのジュエリーは数万円~のお買取りをさせて頂いております。人気のフォース10であれば10万円超となることは珍しくありません。ケーブル部分だけでも、10,000円前後の価格がつくこともよくあります。

一方で再販ルートを持っていなかったり、ブランドジュエリーに対して知識・ノウハウのない買取店に売却してしまうと、フレッドの市場価値を評価せず、買い叩かれてしまう可能性があります。

フレッドの売却の際は、ブランドジュエリーの買取実績が豊富な店舗を必ず選びましょう!

4.まとめ

フランス パリに本拠を置きながらも、アルゼンチンの光と風を感じられるフレッドについてご紹介いたしました。

フレッド・サミュエル氏によって創業され、日本の養殖パール業やネパールからインスパイアされた作風によって世界で名を馳せたこと。フォース10を始め、モダンでアイコニックなデザインのジュエリーを、高度なクラフトマンシップによって世に輩出していること。映画『プリティ・ウーマン』でも着用され、現在では当該映画で実際に使われたモデルのリローンチ作品なども扱っていることをお伝えできたでしょうか。

唯一無二の明るい美しさを、ぜひフレッドで味わってみてくださいね。